ターシャ・テューダー展
2008年 09月 26日
行ってきました。
お墓参りの後に、一人でふらりと。
実は私、そんなに彼女のことを沢山知らなかったんです。
でも彼女の住まいを写真や映像でみた時、すごく興味を持ってしまった。
ちょっと覗いてみたい気がした。
一体彼女はどうなってんだ?って。
私のアンテナに、あまり彼女が引っかかってこなかったのは、きっと彼女がイギリス人じゃなかったから。(生まれも育ちもアメリカですね)
でも私が彼女に興味を持ってしまったのは、きっと彼女がとてもイギリスだったから。
私がこうして彼女を語らなくても、彼女のことはきっと有名。
だけど、私的視点からも語らせて下さい。
彼女の愛したライフスタイルは全て、遠い遠い昔のアメリカ。
遠い遠いアメリカは、きっとイギリスそのものだったはず。
だってイギリス人が、新天地を求めてやってきた土地が今のアメリカなのですものね。
彼女の長めの、今で言うカントリー調のワンピースも、彼女の愛したガーデンもわんちゃんも、おうちも生活もみんなみんな、私にはとてもなつかしいような、嬉しいような、羨ましいような、憧れるような。
彼女のライフスタイルはとてもシンプルだと言う人がいるけれど、私はシンプルは少し違うと思う。
手間暇かけて、原始的に、だけど人間本来の生きる喜びを噛みしめて、生き生きとしたものがそこにはあって。
彼女の書く絵本は、イギリスの童話作家的な作風だなと思う。
細かな所まできっちり描いて、大人も子供も親しめる格調さ、そんなところが目を喜ばせてくれる。
愛した飲物は、紅茶。
きっとアメリカ人も、遠い昔はイギリスから持ってきた、紅茶が大好きだったのよね。
年季の入ったティ-セット、ひびが入っても大好きは大切に使われてきた。
与 勇輝さんのお人形は、細やかで表情豊かで大好きだけど、ターシャのお人形も精巧なようで曖昧さがあるのに、なぜかとっても魅力的。
大好き。
彼女が今年なくなったことは、新聞なんかで知ってた。
そうなんだ・・・って思った。
今日、彼女に触れて、生きている時にあってみたかった、色んな話を聴いてみたかったなと思った。
まるで昔になくなってしまった、私の祖母に対する思いみたい。
とても印象に残った彼女の絵は、男の子がピーターラビットの絵本を読んでいる絵。
きっと彼女も子供たちに、ビアトリクス・ポターの絵本は沢山読んであげたんだろうな。
そう、彼女の佇まいも、絵も、ポターそっくり。
石の塀をみた時は、絶対ここはイギリスだと思った。
美術館や絵本展なんかは昔から大好き。
でも、今日ははじめて「これ、触ってみたい!!」と思った。
どうやって使うのかな?どんな感触なのかな?って。
彼女がほんの少し前まで使っていたのに、今は遠い雲の上のようなアイテムたち。
絵本は一冊もまだ持っていない。
素敵な絵本を沢山かかれているのね。
迷って迷って、今日は見送り。
でも、コレクションの絵葉書はセットで連れて帰ってきましたよ。
ああ、つかれた。
ランチタイム返上で、夢中で見入っていたのだけど。
デパートの催し物・買い物の時は、屋上をチェック。
ここはよく知ってるから、チェックなしでターシャに会いに行く前に、地下鉄下りてすぐの食料品売り場でランチのパンを買っておいたのだ。
大丸・心斎橋店の屋上階は、素敵なガーデニングショップ。
木製のベンチも沢山置いてあるし、バラや季節の様々なお花が楽しませてくれる。
そんな素敵を眺めながら、一人サンドウィッチをぱくついて。
・・・あらら、雨が降ってきちゃった。
でももう食べ終わったし。
「子供たちが学校から帰ってくるから、早く帰りなさい」といわれたみたい。
急ごう!
by aoitoriaoitori
| 2008-09-26 08:02
| chatter box