l'oiseau bleuの石鹸を愛してくださる方へ


by aoitoriaoitori
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香りはいつ、どこから?

今日は香りや香水の話です。

フランスと聞いて連想するものは数々あるでしょうが、香水もその1つではないでしょうか?
色んなブランドの香水がありますが、フランス製のものって多いですよね。
精油もフランスメーカーがたくさんあります。

そしてそのフランスのプロヴァンス地方の「グラース」という都市は、いつしか私の憧れの地なのです。
このグラースではフランスの香水や香料の2/3が生産されているといわれています。
これは世界一の規模なんですよ。
日本の北海道のラベンダー畑も有名ですが、ここのラベンダー畑などと比べたら、規模的にもほんのちょっぴりに感じるのではないでしょうか。 
日本の段々畑のように、どこまでもどこまでも紫のラベンダー畑が続いた光景は、もちろん写真でしか見たことはありませんがすばらしいです。
きっと本物を見たら、言葉に出来ない感動!って感じでしばし呆然と、ウルウルとさえしてしまうかもしれませんね。
その昔、ルイ14世が国家政策でグラースの香水産業を推進した結果でしょう。

16世紀から17世紀にかけて、イタリアやフランス・プロヴァンス地方で柑橘系の植物から香料が作られ始めます。
今香水と聞くと、様々なブランドの凝ったビンに入った液体を思い浮かべると思うのですが、始まりは王侯貴族が使う皮手袋につけて楽しむものだったようです。

その後、液体の香水だけが用いられるようになり、金銀宝石で装飾された高価な香水ビンに入れられてもてはやされ、だんだんと安価で美しいガラス製の香水ビンが使われることが多くなってから、フランス国民に広く愛されるようになりました。

この頃の香水は、花やハーブの精油が原料となっていて、現在のように合成香料が使われ始めたのは19世紀の終わりごろからです。

なので、最初は「香料」だけのものでなく、時には医薬品としての役割もあるものだったようです。
この頃はまだ、植物を原料としたものに、医薬品、化粧品、食品の区別が明確でなかったのです。
こんな話を聞くと、精油が香りだけでなく、すばらしい効用があることも当然だなと思いますね。

現在は、ハーブなどの薬用の植物から有効成分が分離精製されるようになり、同じ成分を石油や化学工業の技術により、植物からではなく化学的に作れるようになって、様々な香水、そして薬が開発されている、というわけなのでしょう。

ところでフランスをはじめとするヨーロッパで、これほど香水がもてはやされたのにはやっぱり「国が臭かった」からだと思うのですよ。
トイレ、下水などがちゃんと整っていなかったのですよね。
窓から汚水を道に投げ捨てたり。

昔イギリスで、「昔のイギリス博物館」というのがあったのです。
(どうやら当時、その類の博物館がはやっていたようです)
そしてそこには必ず、「昔のイギリスの香りも体験できます」とかかれていて。
もうね、鼻が曲がるほど臭い、とにかくくさ~いにおいで・・・
きっとイギリスだけでなく、多くのヨーロッパで「くさかった」のだろうと思います。

そんな背景のもとで、香水はもてはやされたのでしょう。
日本のお香は、「みやび」という言葉が似合っても、「ゴージャス」ではない、だけど欧米の香水はどれも絢爛・ゴージャスなのは、それほどの主張ある香りでなくては太刀打ちできなかったんだろうなぁ・・・と、勝手に思っております。

こうやって歴史を紐解いていくのも、時には楽しいですね。
ちなみに去年?一昨年?の映画、「パフューム」は、タイトルのとおり香りがキーワードの映画。
場所もグラースです。
時代はそう、そんな香水がもてはやされるようになった頃。
ラストシーンがちょっとすごくって、宣伝にも使われていたからきっと印象に残っている方も多いはず。
あ、間違ってもお子様と一緒に見ないで下さいね。。。ラストがきわどすぎますから。

でも、あれを見れば香水の歴史と時代背景がよく分かり、香水にもっと興味が湧くかもしれません。
・・・ストーリーはともかく・・・


  
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by aoitoriaoitori | 2008-09-07 18:20 | chatter box